SHIN Vol.32 天音かなた 1stソロライブ「"LOCK ON"」に行った! #撃ち抜けかなた

 

先月はリアルライブが1週間に3回も重なっており、前回はそのうちの2回分のライブの感想をまとめました。
前回のライブの間(アイカツロックフェス→本ライブ→春雨綺女ワンマンライブ)に開催された、天音かなたのソロライブのレポートをまとめます。

はじめに

 

当日装備したバッグ。去年のクリスマスに購入した桐生ココのもちどると天音かなたの寝そべり&(写真には写ってないが)もちどるを持って行った。

 

さて、自分にとって天音かなたには、他のホロメンにはない思い入れがあったりする。その要素は大きく分けて2つ。

1つは、はじめてホロメンのカップリングでハマったのが、天音かなたと桐生ココの「かなココ」だったこと。
自分は残念ながら、桐生ココの現役時代のことを全く知らない。
彼女の偉業については今も残っているチャンネルのアーカイブ・切り抜き・ホロメンたちの中で話題になる内容くらいでしか存じていない。
しかし、この二人の唯一無二の盟友ぶりは、ココが卒業した後に知ってもなお色あせない最高のコンビだと自分は評している。
今でもホロメンの2人組のカップリングと言えばで真っ先に浮かぶのはかなココだ。
そんな桐生ココだが、ちょうどこのライブの開催決定を告知した3D配信の「しくじりかなたそ」にて、久々に公式内で話題に挙がっていた。今もなお語り継がれる会長、さすがである。
きっと今回のライブも、人知れず見えない所で彼女のことをいの一番に応援していたに違いないと自分は勝手に思っている。

2つは、自分がホロのオリジナル楽曲にハマったきっかけにも繋がっていること。
以前ここですいちゃんの武道館ライブの話をした時は、「Stellar Stellar」でホロのオリジナル楽曲に引き込まれるように好きになったことを語った。そこから他のホロメンの楽曲も聴くようになったわけだが、その最初期の頃に聴いた楽曲が「天使のagape」だった。
自分がホロメンの配信のリアタイ配信をはじめたのは忘れもしない。「プロフィール」の年表にも記載しているが、2021年12月27日の出来事である。

実はこの「天使のagape」のMV2021年12月27日公開となっており、Youtubeのおすすめ一覧にあがっていたものを見たことを記憶している。
「天使のagape」の作詞作曲は渡辺翔さんというクリエイターで、自分もかつて熱中したアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のOPテーマである名曲「コネクト」をはじめとした主題歌を作詞作曲をした方でもある。
当時はホロライブのオリジナル楽曲は自分でも知ってるアニソンアーティストも担当するの!?と驚愕した。
はじまりこそ「Stellar Stellar」だったものの、そこからさらに興味を持たせてくれたのがこの「天使のagape」だったのだ。

以上をまとめると、自分のホロライブというコンテンツへの興味に対して黎明の頃から大きく牽引してくれたのが天音かなただったのだ。
そんなかなたんが「ソロライブをやりたい」という夢を語っていたのは、自分がホロライブを追い始めた約3年半前からずっと聞き続けていたことだった。
行かない理由はなかった。自分はこのライブを絶対に見届けるべきだ。自分のホロリスの覚醒の礎になった天音かなたの大舞台を絶対現地で見に行きたいという確固たる信念があった。
だが現実は決して甘くはない。残念ながら自分でチケットを当てることは叶わなかった。だがしかし、そこはすいちゃんの武道館やフブキの時と全く同じパターンで、友人が一次抽選で見事当ててくれた。今年は3回も友人にソロライブのチケットでお世話になってしまい、感謝感激。
ちなみに友人にとって天音かなたは配信もほぼ見たことないホロメンのようだった。
自分は箱推しだから感覚マヒしちゃうんだけど、60人近くいるホロメンみんな好きっていう人間の方が少数派なんだよな…。
そこで自分は、自宅にて未開封だったかなたんの1stアルバム「Unknown DIVA」をライブ前に友人に譲渡。
まずはここからかなたんのことを知ってほしいということとチケット当てたお礼で布教をした。
友人の協力で無事現地参戦に取り付けた自分だが、チケットを当てた時点で当時の仕事を辞めることがすでに決まっていた。
無職後のビッグイベントの1つとして、転職を頑張るためのモチベーションになるはずだと非常に楽しみだった。

余談だが、前述した「しくじりかなたそ」の配信は、天音かなたを知らない初心者に一番に見てほしい配信No.1と自分は高く評価している。
かなたんミリしらの友人も面白かったと評してくれたので、間違いないはず!
ここまでの天音かなたについて40分前後でしっかりと凝縮された素晴らしき内容なので是非!

当日の動き

場所は有明アリーナ。行くのは去年10月開催のさくらみこの1st Live以来で約10カ月ぶり。
そういえば2年前までのホロのリアルライブはお隣の東京ガーデンシアターが主流でしたが(すいちゃんやわための2nd・ブルージャーニー等々)めっきりやらなくなったね。
実は有明アリーナと言う場所、港沿いにある箱で近隣にコンビニすらろくにない僻地だったりする。
有明ガーデンも歩いて15分くらいはかかるので最寄りの時間つぶしスポットではあるが、決して近くではない。
8月の猛暑に長時間有明アリーナの外で待機するのはしんどいものがあるだろうなと言うことで、これまでの有明でのライブの経験を踏まえ、友人には有明ガーデンへギリギリまで避難するように指示しておりました。
東京ガーデンシアターや有明アリーナのライブにこれから行く人がもしこの記事を読まれているのであれば、有明ガーデンで待機することを強くオススメします。座る所もたくさんあるので座れないってことはないですし、フードコートもありご飯食べるのにも最適です。何より、ライブある日の店内BGMがその子の楽曲になってるのが地味にポイント高い。
今回も有明ガーデン内のBGMはずっとかなたんの楽曲が流れておりました。

(画像は物販の購入物)
自分の物販の整理券が14時集合だったので、そこに間に合うように現地へ行く。
おかゆ2ndの時も語りましたが、物販当日販売は確実に欲しいものある場合整理券取れれば、ほぼ確実に買えます。実際買えました。フリーになり始めた辺りで在庫枯渇するように調整してるっぽいですね。この手のリアルライブはやはりグッズの収益が一番でかいと思うので売りつくそうとする動きなのは当然ではある。
友人とは物販購入後に合流。

代行で購入した物販グッズを渡し、有明ガーデンのフードコートで昼飯。

その後の空いた時間はホロカで対戦したり、ホロライブ初のコンシューマゲーム「ホロの花札」で対戦をして時間潰しておりました。

ライブ前の自分の装備(友人撮影)。6thFesの時に友人から借りたポルカの法被を着たこともありますが、今回初めて自分で購入した法被を着てライブに参加する実績を解除しました。この法被、事前物販で購入したもので結構気に入っている!かなたんが出てくるライブ関連では今後も着ていこうかな!
開場後のフラスタはみこちのソロライブの時もそうだったが、有明アリーナはフラスタ設置場所が1Fの入り口の通路に繋がってるので大混雑。撮影が非常に困難だったのは相変わらずだった。まぁ、フブキや超ゲマ2の時は撮影すらしなかったことを考えたらまだマシなんだけども!いくつか抜粋して掲載します。

 

 

 

 

 

ころさんのフラスタ…感動的…と思いきや、文字のフォントが一周回って天才すぎると会場で大爆笑してましたw


ライブ本編の感想

全曲解説するといつになったら更新できるのか分からないので、語りたいものを中心にピックアップ。

セトリは上記の画像を参照。

03.インキャララバイ

事前にコール練習のshort動画をあげていたことで歌うことが確定こそしていたものの、チラ見せの段階で歌うのは完全に予想外でした。しかし、ラ見せ視聴者を有料パートに誘導する意味では最高のボルテージ上げの楽曲だったとは思う。かなたんのセトリのセンスが天才的過ぎるな~!
作詞作曲はIOSYSのまろんさん。マリンのAhoyやラミィのバリバリワークアウト等々ホロライブのオリ曲界隈ではお馴染み。しかし、ニコニコ世代としては東方の二次創作楽曲のイメージが圧倒的に強いですね。かなたんが元ニコニコ世代なことは配信内でも言及しているので、そういう部分でのオファーもあったのかなと。
コール練習動画こそあげていたものの、Bメロの「配慮?」「忖度?」「葛藤?」は、テンポが早くかなたん自身も早口で畳みかけていることもあってか、数回聴いただけで覚えるのは厳しいくらい難しい。実際に周りで言えてなかった人多かった。でも、今回のライブのコールで一番楽しい曲だったのは間違いない。ボルテージが上がったという意味ではNo.1だった!

09.きゅーぴっど

01.Knock it out!同様に作詞作曲がTeddyLoidさんの楽曲なので、かなたんのアルバムでは二連続採用されているすごい方。この人の楽曲ってすごく分かりやすくて、両方とも曲の初めに「TeddyLoid」ってかなたんが囁いているんですよね。他に作詞作曲した楽曲を存じていないけど、かなたん以外のアーティストの楽曲もそうなのだろうか?
この楽曲の注目ポイントは、新衣装がサビにてお披露目になった部分だろう。ライブのキービジュアルが3D新衣装としてお披露目するというのがソロライブの伝統行事ではあるのだが、タイミングはそのホロメンによってまちまち。かなたんは天使なので、まさに自身のことをキューピッド=天使と的確に表現したこの楽曲のサビで新衣装解禁は納得の布陣だな~と自分は思えた。

11.至上主義アドトラック

12.三つ葉の結びめ

AZKiのゲストパートの2曲。「至上主義アドトラック」はhololive IDOL PROJECTの楽曲の1つで、原曲はミオしゃ・まつり・フレアの3人が歌唱。ホロメン内でも高い人気を誇ってる曲で、歌枠での登板率も結構高い印象がある。また、自分のようなホロライブのゲーム好き的にはHoloCureのステージ1ハードのBGMとして印象深い方も多そうだ。
テクノポップなミュージックが耳に残りやすく、歌詞も小難しい単語を並べつつも印象的なフレーズを数々散りばめているのが個人的には好きな曲。その分歌うのも結構難しい曲だったりするが(自分はカラオケで歌ったことがあるが難しすぎた…)、かなあずという歌うまコンビには難なく歌えていてかっこよすぎた。

「三つ葉の結びめ」はアニメ「凪のあすから」の後期EDテーマ。お二人が好きだというやなぎなぎさんの楽曲で、過去に二人で歌ってみたの動画もあがっている。MCで「はじめて一緒に歌ったあの曲」と言った時点で自分はこのチョイスを察したがドンピシャ。まだあずちゃんが1つ目のビジュアルの時代だし、かなり古い歌ってみたなのがよく分かるね。凪あすはとても好きなアニメだったので、そういう意味でも嬉しいチョイスだし、歌ってみた時代より2人の歌唱力は明らかに上がっているという成長ぶりも感じられてとても良かった。
余談ですが、原曲を歌ったやなぎなぎさんもこのかなたんのライブに現地で来ていたようで、終わった後大変驚きました。ライブでは歌わなかったものの、1stアルバムに収録されている「中空の庭」はやなぎなぎさん作詞作曲なので、関係者で招待したんだろうなぁ~。

13.Last-resort

今回のライブの直前に発売した2ndアルバム収録楽曲では二番目に好きで、リピート回数だけで見ればおそらくこの曲が一番聴いている。
作詞作曲の草野華余子さんは、Lisaさんの紅蓮華等多くのアニソンを担当しているクリエイターで、他のホロメンにも数名に楽曲を提供している。
楽曲が発表された時、あの時の約束を果たしたと本人がポストしていたのは驚きなのですが、過去にかなたんがインタビューしたことがあったみたいで、その繋がりでの起用だったようだ。
紅蓮華をはじめてFullで聴いた時にも自分が感じたことなのだが、草野さんの作詞ってフレーズが唯一無二ではと思えるほど個性的で強烈なんですよね。
この楽曲に関して挙げるならばサビなんかが分かりやすいだろうか。
「カリスマの創造性」「アイドルの共感性」と韻を踏んだ1回目のサビからの
「カリスマの鍍金(めっき)」「アイドルの高貴」とラスサビに返す流れは何度聴いても痺れる!
細かい意味は分からなくても、一度聞いたら忘れられないようなフレーズの畳みかけが印象深い曲だ。
ライブでは、サビ中のフレーズがコールになっていたのも良かった。
アルバムで聴いていた段階でずっと「狙イヲ定メテ」「引鉄ヲ握レ」と現地で叫びたかったのよな!
また、本人がアップしているこのライブのダイジェスト映像でも見られるが、2番の「反逆してやりましょう」の超ロングトーンはこのライブにおけるかなたんの最高の歌唱力の高さが伝わる名シーンの1つだ。
これ無料で見られるダイジェスト版に加えちゃっていいの!?と突っ込みたくなる。
ここの凄みは現地にいたからこそこれでもかと伝わってきて大喝采だった!
あと、この曲のMVなんですが是非見てほしい。今までのイメージとは全く異なるダークでシリアスな雰囲気に加えて、今までのかなたんは物理のイメージが圧倒的に強かった中、遠距離射撃による拳銃のイメージを自分に植え付けた意味でも最高のインパクトを誇っていたので併せて紹介した!
このライブのタイトルである「Trigger」に説得力を持たせる最大の要因にもなっているんだよね。

14.アイドル

推しの子の第1期OPテーマ。カバー曲なのだがライブ初お披露目ではなく、海外ライブに出演した際に歌唱したが、そのライブのアーカイブが残らず限定的な人数しか聞けなかったので今回選曲したようだ。
意外にも有名楽曲なこともあってか、コールの連携具合が素晴らしかった。
そういえば同じ有明アリーナで開催されたぺこらのぺこらいぶでは「サインはB」を歌っていたこともふと思い出したが、推しの子とアイドルライブの親和性の高さを身をもって実感しましたね。

19.世界で一番のアイドル

アンコールラストの本ライブの〆を飾った楽曲なのだが、結論から述べると2ndアルバムどころか天音かなたの楽曲史上最大に自分が一番好きな楽曲で間違いない。
作詞は何とかなたん本人。今回のライブでも歌唱した06.別世界や07.十万億土もそうだったりする(なお、この二曲は作曲も担当しているが多彩過ぎてすげぇ…!)のだが。この2曲との決定的な違いは、天音かなたのこれまでの集大成の楽曲として構成されていることである。
まず、自分がアルバムを購入して初めてこの楽曲を聴いた時、ラスサビのあるフレーズに感動した。

それが「ありふれた奇跡を 君と結んでいく」と言う部分である。
これはかなたんが属するホロライブ4期生の最初で最後のユニット楽曲「キセキ結び」のアンサーだと勝手に感じた。「キセキ結び」の歌詞内では、奇跡というものはあり得ないこととして解釈されている。
それこそ、この楽曲は桐生ココ卒業一か月前に急ピッチで制作されたという特殊な経緯もあり、誕生したことそのものが奇跡の楽曲でもあった。ホロライブ4期生という枠組みにおいて、ホロライブでの活動や5人が集まれた事実こそ奇跡だと歌ったのが「キセキ結び」だ。なお、この曲も作詞作曲はかなたんである。
対して「世界で一番のアイドル」は、今までとこれからのかなたんについて本人の手で表現した楽曲となっている。
「キセキ結び」の発表から数多の時間が流れ、ホロライブでの活動が当たり前となっていったことで、前まで彼女にとってあり得なかったことが、願えば手が届くことへと変遷していった。「些細な日常」だって、「大きなステージ」だって、かなたんはその手で掴み取り、手に入れた。今回のライブもそんなことの1つであったからこそ、タイトル通り彼女は「世界で一番のアイドル」へと覚醒できたのである。
それ以外にも、この楽曲は歌詞に注目するとこれまでのかなたんのことが描かれていることが伝わってくる。
かつて自分自身に自信なんてものは全くなく、卑屈でネガティブになりがちで、一時期は挫けてVtuber活動も辞めかけて、歌うことさえ嫌いになりかけていた彼女が、「世界で一番の笑顔をあげちゃう」「僕じゃなきゃダメなんでしょ?」と自信をもって歌い上げるその姿。
アルバムで聴いていた時から軽く泣きそうになっていたし、この曲は絶対にアンコールに来ると自分は確信して友人にもライブ前から話していたりした。
いざライブで楽曲を聴いた時は、「僕じゃなきゃダメなんでしょ?」の部分で大号泣。 もう周りなんてものも気にせず声をあげて泣いてしまったほど最高の瞬間だった。彼女が大好きで、このライブに来て本当に良かったと心の底から思えたからだ。
嘘偽り誇張なくこの楽曲を有明アリーナで披露していた時の天音かなたは、「世界で一番のアイドル」だっただろう。

総括

彼女がずっとやりたかったであろうソロライブを形にしたことに大きな感動を得たライブだった。
このライブに賭けた彼女の想いは、アンコール前ラストのMCのスピーチや「世界で一番のアイドル」の歌唱でこれでもかと伝わってきたし、彼女の軌跡をずっと見ていた人は胸を熱くさせられたのではないだろうか。
あの日あの場所で、天音かなたは間違いなく「世界で一番のアイドル」になったのだと断言させてもらいたい。

なお、ライブ終了直後に、Youtubeのかなたんのチャンネルで「世界で一番のアイドル」のMVが公開。
これは帰りの電車で見させてもらったのだが…。

このラストショットに、帰り道でも涙を流してしまうほど感動させてもらった。
誰かにとって!!世界で一番のアイドル。
自分にとっての、世界で一番のアイドルで間違いありませんでした。
最後の最後まで自分の涙腺を襲撃する天使である。最高かよぉぉぉ!!!

帰りは友人と終電ギリギリまで永遠に感想語り合ってました。かなたをあまり知らない友人でしたが思いのほか好評で安心しました。こうやって気の知れた人たちとライブ終わりに酒を飲みながら感想を語り合うこの瞬間にも最高の幸せ感じる所もあるよね。ライブで号泣したその姿を隣で見ていた友人からは「ガチ恋…?」「間違いなくへい民だよね」と言われ続けたのが忘れられない日にもなりましたw

 

次回は大神ミオの1stライブについてまとめる予定!

2025年09月17日