
ライブまとめ。今回はジャンルが全く異なる2つのライブについてまとめます。
→「春雨麗女ワンマンライブ」のレポートだけ見たい人用
「ALL AIKATSU!ROCK FES.」夜の部
Vtuberの「アイカツアカデミー!」や総集編映画等々、現在アニメ放送やアーケードゲームの稼働がない中も細々と展開を続けているアイカツシリーズ。アイカツのリアルイベントは去年末の「あかりジェネレーション10周年イベント」以来で、イープラスからのメール経由で偶然知り、二次抽選で夜の部を当てました。

会場は立川ステージガーデン。行ったのは「猫又おかゆ 1st Live.」以来で3年ぶり。
ただ、立川ステージガーデン自体の立地はライブには不向きな構造であり、圧倒的に見づらさが勝る構造であるため正直あまり好きではないのだが(案の定ネットで調べると酷評の嵐で自分も納得でしかない)、



その周りのサンサンロードやグリーンスプリングスといった歩道周りが最高で、自分の一次創作の舞台のモデルにしているほどにいたく気に入っている。
ライブの感想
これは「あかりジェネレーション10周年イベント」時にもあったのだが、開演15分前には現行作品であるアイカツアカデミーの面々が登場し自身の楽曲を披露するオープンングセレモニーが開かれる。
あかりジェネ10周年の時は数十人程度のまばらなコールしか聞こえてこなかったが、今回は何百人の観衆による完璧なコールを聞くことが出来て自分は思わず圧倒された。
恥ずかしながら、自分はアイカツアカデミーに関しては指で数えるほどしか配信を見たことがない。
曲に関しても3Dライブで何曲か聴いたことがあるくらいで、正直コールを入れるほどのめりこめてもいないのだが、この光景を見た時のアイカツ紳士淑女の一体感に感動し、デミカツに俄然興味を持ってしまった。
帰りにはデミカツの楽曲をYoutube Music通してスマホに入れてしまったほどだったり。
そして始まったライブ本編だが、今回のライブはなんといってもシリーズの垣根を超えたコラボを中心としたセットリストが最大の特徴だろう。
初代アイカツ・アイカツスターズ・アイカツフレンズ・アイカツプラネットから厳選されたメンバーたちが集結。
以前までのライブならば自身の出演作品以外の楽曲を歌うというのは稀であったため、それをメインに据えたライブというのは新鮮であった。
そして上記シリーズ以外にも、短命だったソシャゲのフォトカツや前述のアイカツアカデミー等々の歴代曲を多数披露。
さらに、タイトルにもなっているロックアレンジされた生バンドによる演奏も見所の1つだった。生演奏は10年以上続くライブの中でも史上初とのこと。
いくつかピックアップして感想を語りたい曲を下記にまとめる。
3. 1,2,Sing for You!
4.Miracle Force Magic
共に出典は「アイカツスターズ!」の第1期の楽曲。
前者は3クール目前半の7話だけOPテーマに採用されていたこともあった。
それぞれ桜庭ローラと如月ツバサの楽曲で、スパイスコードというブランドを着る後輩先輩アイドルという共通点がある。
細かいことを言うと、「Miracle Force Magic」は第2期でローラが自身のソロ楽曲として披露しているのでこの2曲の連続性にはちゃんとした意味があり、セトリ考えた人は分かっている。とても良い流れだった。
特に「Miracle Force Magic」について、ツバサの歌唱担当であるななせさんのアニメ版のライブステージの振り付けを完コピしている様が圧巻。
後ろのモニターに映っているVJのアニメ版のライブシーンと見比べると一目瞭然。すごすぎる。
10.満開オリエント
出典は「アイカツアカデミー!」で、歌唱は「初代アイカツ」の星宮いちごの歌唱担当のわかさんと、プラネットのビートが担当。
オープニングセレモニーでも同曲を本家が披露していたが、この前振りだったのかと驚いた。
その時のコールを記憶していたこともあってか、こちらでは自分もコールに入ることに成功して一体感を感じられた。
11.氷の森(アコースティックバージョン)
出典は「アイカツ!10th Story~未来へのSTAR WAY~」のEDテーマ。
前曲との間にMCを挟みつつ引き続きわかさんが披露。
原曲からすでに従来のファンを泣かせに来る音楽性や映像美なのだが、アコースティックにアレンジされたことでエモさが倍増。
わかさんが静かに強く歌い上げるその姿に、周りには涙を流している者も多数。
これが中盤のテンションなのかと思えるほどの飛ばしっぷりであった。
20.ダイヤモンドハッピー
アイカツのライブではもはや十八番。何故ならこの曲以上に歌い手も観客もぶち上がれる曲は存在しないからだろう。
定番すぎて会場のコールも100点満点の完璧だった部分も素晴らしかった。
総括
コラボをメインとした、歌唱キャラと曲の組み合わせに驚かされたライブだった。
生バンド演奏も売りにしていただけあって音楽のクオリティも素晴らしかったが、何度も聴いたアイカツサウンドに受ける印象が全然違った。
今回のライブはシリーズの今後の展望も見えてきたことが注目点だろう。
生バンド演奏という次回にも続いていきそうな新要素をはじめ、わかさんが「アイカツアカデミーも含めた全シリーズのコラボライブをやりたい!」とMCで語っていたり、何より今の段階で第2回のロックフェスの開催も決定した部分は嬉しかった。
細々とした展開ではあるものの、それでも決して衰退とまではいかないアイカツの今後の可能性が広がったライブだったのではないだろうか。


フラスタと等身大アクリルスタンド。アクスタはプレバンで今後販売予定みたいだ。
アクリルスタンドでこの巨大サイズははじめてみた。で、でけぇ・・・!

打ち上げは「ラーメンスクエア立川」と言う全国のラーメン屋が集合したレストラン街にて。
かつて札幌にあった「らーめん共和国」を思い出すような構成に感動して夕飯はここでいいな~と!
入ったのは北海道の店舗でした。ラーメンは基本的に北海道ラーメンじゃないとあんまり合わない…。
「春雨麗女 1st ONE-MAN LIVE submerge of spring」

Vtuberはもっぱらホロライブが好きであることはこのHPをある程度読んだ方には分かると思いますが、一応それ以外の箱も見ないことはありません。
あおぎり高校はその一つとも言えるのですが、話題にするのはHPでは今回が初。
元々あおぎり高校公式チャンネルがあげているショート動画経由で存在を知ったのですが、ホロメンに比べればメンバー総数がずっと少ないこともあってか、ショートだとオールスターで出演している所が魅力的。
そこから個人の配信を見ているような感じなのですが、今回ライブに行った麗女ことめーちゃんは、あおぎりのメンバーの中では一番配信を見ている子だと思います。
偶然にもこのワンマンライブ開催しますという告知をした配信をリアタイしていたんですが、「あおぎりにもライブイベントとかあるのか!」と驚いたことで抽選に参加したら見事当選しました。
ホロライブ以外のVtuberのライブイベントに行くのは、星川サラのソロライブ以来(2023年6月10日開催)なので約2年ぶりになります。

会場はSpotifyO-WEST。全く知らない場所でしたが渋谷駅から徒歩10分圏内のライブハウスでした。本人が観客として何度も足を運んだと言っているのでロックバンド好きの界隈には結構有名な箱だったかもしれない。個人的にはこのライブハウス形式のイベントがちょい久々で、SorAZのメジャーデビューライブ(2024年1月27日開催)以来だから約1年半ぶりだった。
渋谷のライブハウス界隈では由緒正しい場所のようなのだが、道路にライブハウスが面している立地があまりにも最悪で、通路でタムロして待機している人がたくさんいて大変印象が悪かった。
主にタクシーがよく通っていたので危ないし、一応外にいる係の人が注意してるもののあんまり効果は出ていなかった。

場所がなさすぎるせいなのか、フラスタが入口の階段に置いてあるライブハウスなんてここがはじめてだった。
ライブハウス形式なので座席指定はなく入る順番が当たったチケットに表示されていたが、自分は100番台と言う運の良さで、最前から2列目の所で見ることが出来た。人生で行ったライブハウスでは一番チケ運が良かった。
ライブの感想
前提として、自分は麗女の歌唱をライブまで一度も聴いたことがありませんでした。
また、あおぎり高校のオリジナル楽曲自体を指で数えるほどしか知りません。
彼女の枠で見たことあるのは飲酒雑談だけで、その配信内で歌うこととかバンドが好きなこととかバンドやっていたこと自体は知っていました。したがって、歌ってるところをライブではじめて見るという楽しみ方をあえてしてみました。事前にオリジナル楽曲のアルバムをヘビロテして予習しまくるホロメンのソロライブとは真逆の楽しみ方をしたわけですね。
そんな生歌唱ではじめて聴いた第一印象としては、歌が好き・バンドを組んでいたというのが納得してしまうほどの歌唱力の高さでした。
デビューして2年も経たずで、事務所の中でそこまで力を入れている印象のないリアルライブを形にして実現させた、という部分で見ても本気で歌が好きなんだなと言うのが伝わってきてその部分でも感動しましたね。
セトリに関しても、オリジナル楽曲は(あおぎり高校のものを含めても)全体の2割ほど。
自身のオリジナル楽曲で9割がたを構成しているホロメンのソロライブとはこの辺りは異なっていて、ほとんどがカバー曲で構成されていたライブなのも特徴的だと思いました。
個人的に一番素晴らしいと思ったのは「雑踏、僕らの街」。
ラストから2つ前に歌っていた「ガールズバンドクライ」のOPテーマのカバーですね。ガルクラは今年の上半期見たアニメで一番面白かった作品と言うくらい自分は好きなので選曲のチョイスからすでに最高でしたが。
それ以上に最高に思えたのが、この曲歌うのめちゃめちゃ難しいんですが(参考動画) 、ハイテンポ+早口の畳みかけをきっちり歌いきっていたことです。かっこよすぎたんだわ!!!
MCでは麗女が水を飲む度に「何割り?」「焼酎?」「ビール?」と言った酒飲みコールが入るのも爆笑。ホロメンのライブじゃあ絶対味わえないなこれw
性質上真ん中くらいの位置になると困難になるのですが、ほぼ最前列と言う場所運の良さに救われて麗女の動きをしっかり見ることが出来ました。
一方の麗女本人も皆の顔がすごくよく見えているよとアピールしていたのもあってか、演者と観客の距離感が絶妙に近いライブなのも良かったです、
さて、一方で強烈にモヤモヤした部分があったのでそれもまとめるのですが。
端的に述べるならば、運営スタッフの拙さと杜撰さを感じてしまった所で非常に残念な気持ちにさせられました。
まず、トラブル発生につき開場予定時間の30分遅れての開場になってしまったのはしょうがないとしても…
・開始数分前に麗女による影ナレが入るものの2回もブツ切れ。
・ライブの開始が特に理由の説明もなく更に15分ほど遅れる
・ライブ中に2回機材トラブルが発生。曲が終わったと同時にブツ切れのまま特に説明もなく数分待たされる
…と、運営スタッフはVtuberのライブをやったことないんだろうなと思えるほどに拙さが目立った。
生身の人間が直接会場で歌唱するわけではないVtuberの特殊性が出ているライブである以上、想定外のミスが出てしまうのはしょうがない。
だとしても、何があったのか・何故ライブが途中で中断してしまったのかの最低限の説明くらいは入れるのが筋ではないか、と自分は感じた。
最初の開場予定時間の遅れの時点で、ギリギリになって外の係員が口頭で叫ぶような形でアナウンスしていて外にいた人間のどれだけの人たちが気づいていたのかも疑問だ。Twitterでアナウンスもあったようだが全員が読んでいるとも限らないだろうし、実際問題遅れてることを知らない人が多かったせいか、会場前の列形成がぐちゃぐちゃになっていた。
そして開始前の遅れについても麗女本人からお知らせこそしていたものの、理由については特に触れていなかった。
よっぽどの大人の事情が絡んでいたのだろうか。だとしても予定より合計45分も遅れているのにその理由の説明が全くないということは、誠意を感じなかった。
SpotifyO-WESTという場所がVtuber向けのライブハウスではなかったんだろうなと言う結論。
総括
自分がよく行くホロメンのソロライブなんかでは絶対に味わえない楽しみがあったという部分で、麗女の個性が光っていたライブだった。
何より、歌やライブに力に入れているわけではないあおぎり高校と言う箱において、歌を歌うVtuberとして生きていきたいと願った一人の女の子の意地を見せたその姿に自分は一番感動した。
前述したとおり、自分は麗女の歌声をこのライブまで一切聞いたことがなかった。
それほど歌を歌うイメージがあおぎり高校と言う箱そのものになかったわけだが、彼女はそんなイメージに反してでも自分のやりたいことを貫いて今回のワンマンライブを実現させたことをMCで強く語っていた。
つまりは、あおぎり高校や春雨麗女の新しい可能性を覚醒させたライブと言えるのではないだろうか。
是非2ndもやるのであれば参加したい!
余談だが、今月から麗女は声帯結節の療養につき活動休止中とのことだ。
ずいぶん無理をしてワンマンライブを開いていたんだなと心中お察し申し上げる。順調に回復することを祈っております。


次回はアイカツロックフェスと麗女のワンマンライブの間に開催された天音かなたのソロライブをまとめる!