今月は映画月間である。先週ガルクラの総集編も見ていて今週は本作・再来週はさらに2本(ゾンサガ・エヴァEOE再上映)観劇予定とかなり多い。
ついでに言うなら11月も今の時点で3本見る予定だ(えいがさき2章・ガルクラ総集編後編・ガヴのVシネ)。
ガルクラ総集編前編も感想まとめたいけど、こちらは来月公開の後編と併せてまとめる予定。
はじめに(過去語り中心)
本作はタイトル通り「アイカツ!」第3~4期「あかりジェネレーション」と、「プリパラ」の第1~3期のコラボレーション作品となっている。
今年の6月に総集編映画が上映した「アイカツ」
去年新作アニメが完結した「プリパラ」
どちらも、放送終了から数年以上経過しながらも地味に展開していることが記憶に新しい二大女児向けアニメシリーズですね。
この2作は自分のことを昔から知っている人にはお馴染み。
「アイカツ」は大学の卒業論文の題材にしたほど義務教育かつ聖典と崇めるアニメ作品で、
「プリパラ」は人生で遊んだゲームセンターのゲームで最もやりこんだアーケードゲームでした。具体的には1人作るのに平均20~30時間・金額も5万円前後はかかる(諸説あり)であろう神アイドルを32人量産しました。
つまり、自分にとって20代の青春の象徴となる二大シリーズなんですよね。
今でも残っていますが、当時運営していたブログ(※PCだとかなり見づらい。IDもパスワードも忘れたので修正できず)ではアニメもゲームも「アイカツ」と「プリパラ」の話題を中心にまとめていたくらい10年前の自分にとって中心に当たる作品たちでした。
リアタイ時の10年前(2015年10月10日ごろ)を振り返ると、「アイカツ」はすでに毎週リアタイで見ていましたが、「プリパラ」は丁度アニメ版をリアルタイムで見始めたばかりでした。自分が「プリパラ」のリアタイしたのは放送時間が毎週月曜の18時に変わってからで、その切り替わりは2015年10月5日放送の第2期第65話からだったんですよね。ちょうど10年前のこの日にブログに書いていた記事もあったが、「アイカツ」のアーケードゲーム版の感想まとめていました。本当にこの2作品が中心のような人間でした。
写真
アイカツメモリアルステージと同じ劇場で見に行ったんですが、展示が結構気合入ってましたね。
「アイカツ」と「プリパラ」それぞれの歴代の玩具がケースで展示されていました。
入場者特典はスミレとそふぃの劇中に登場する新規コーデが当たりました。
ワンピース×6人×2(サイン版)=全12種と2枚同封とはいえこれはコンプが大変だ。シューズやアクセは2週目以降なのだろうか。
アイカツ側のアイカツカードは、去年上映した劇場版のリバイバル上映やメモリアルステージの時に配布していたものはアーケードゲームがないので観賞用でしかなかったが、今回は「アイカツアカデミー!」との連動要素がある模様。
プリパラ側のプリチケは「プリティーシリーズ」の現行アーケードゲームである「アイプリバース」で使用可能。
この辺りはアーケードゲーム版の展開の上手さが如実に出ている印象だね。
物販はパンフレットの豪華版を購入。「アイカツ」映画は全作購入しているので恒例行事みたいになりつつある。
キャスト&スタッフインタビューが中心の「未来へのSTAR WAY」のパンフレット豪華版と仕様がほとんど同じ。
一部キャストやスタッフの通常版のパンフに記載されているインタビューは要約されたもので、全容は豪華版で確認できるようになっている。
本編感想(考察成分も多大にあり)
これは特報時点からずっと思っていることなのだがまず本作の印象についての結論を述べたい。
公式が二次創作みたいなことやっていやがる
内容に関しては(良い意味で)そんな感じであった。
本作をスタッフの視点で見ると、アニメーションの作画やアフレコ周りはアイカツサイド、ライブシーンやシナリオ周りはプリパラサイド、という割り振りとなっている。
新曲に関しては、メインテーマは作詞編曲がアイカツで作曲がプリパラ、EDは作詞編曲がプリパラで作曲がアイカツと言う布陣だ。
これら全てが絶妙な塩梅でバランス良く二作品が溶け込んでいるのだから素晴らしい。
両作品のアニメスタッフの高い解像度が感じられる部分と言える。
同じ女児向けやアイドルものとはいえ、作り手もキャラデザも全く違う作品同士を、それぞれのファンが見ても違和感なく仕上げることがいかに困難な作業であるかは想像に難くない。
例えば、様々なゲームキャラが一堂に会するスマブラでも、プロデューサーの桜井さんが違うゲームキャラ同士でありながらも統一感を出すところは特に注意している要素と言っていたりするくらいだ。
実際にパンフレットのスタッフインタビューを見ると、作画監督の方は大変であったことを言及されていた。
あかり時代のアイドル達とプリパラアイドルが並ぶ絵面はPVの時点で驚きを隠せなかったが、映画館の大きなスクリーンで見ても全く違和感はなかった。それだけキッチリ肉付けされていたことがよく分かる絵面だった。
その一方で、アイカツはライブ空間だけがファンタジーであるのに対しプリパラはその全てがファンタジーである。スターライト学園の制服を着て応援しているファンの中にゴッテゴテのアイドルコーデを纏ったプリパラアイドルたちが並び立つ絵面はどこかシュールであり、二作品の違いがハッキリと分かる部分の1つだと自分は考える。
終盤にはプリパラの外のらぁらや南委員長がルミナスとスターライト学園で合流する展開にもそれは言える。一人だけ小学生であるらぁらが浮いていたり、南委員長のギャップに最初は驚きつつも秒で受け入れるルミナスたちが面白い。そしてプリパラにルミナスが来訪する展開もあり、ここではライブのCGではないパレードコーデをまとったルミナスという珍しい絵面を見ることが出来た。こういった背景やビジュアル周りを見ても原作ではありえなかったものが提供されていて面白いな~という言葉だけが脳内で出てきてばかりであった。
作品構成としては、基本的にはコラボやカバーライブが中心となっているのだが、両作品の過去映画(特にプリパラ)にあった、本筋に中身がないライブ総集編的な色合いが強い映画と言うわけではなく、本作ではきちんとした作劇が成り立っている。
誰もが驚きであっただろうライバル作品同士の夢のコラボと言う部分を作劇にキッチリ取り入れており、「奇跡」というワードがテーマとして落とし込められているのはお見事。この二作がコラボしたからこその物語で間違いない内容であっただろう。
前述通り本作はプリパラサイドの脚本家によるシナリオとなっていることをはじめ、原作の時点で根本の作品規模のでかさやクロスオーバーをする上で都合の良い要素がいくつも存在する影響から、一言で例えるならば「プリパラ世界にアイカツが迷い込んだ作品」と言う色合いが非常に強い。物語内の独自設定や展開についてはほとんどめが兄ぃによって説明や解説が成されていることがその象徴だろう。他にもアイカツサイドに生真面目な子しかいない影響か、ギャグ要素のツッコミ役はほとんどドロシーが担っている部分も特徴的。
個人的には、設定にしろキャラにしろギャグにしろそのどれもが毛色が変わりすぎて終始受け付けずイマイチだった「アイドルタイム」の要素は本作には全く存在しないので、原作と比較するならばプリパラサイドは大分大人しめな立ち位置だったりするし自分が最も好きな第3期の作風に近いのでプリパラサイドのあり方はとても好みだった。これはアイカツサイドの影響で間違いないというか、バランスを取ったような印象だろうか。
作品間の小ネタやクロスオーバーは広めに拾っていたことも好印象。
放送当時から声優ファンには特にネタにされていただろう、ここねとめが姉ぇが掛け合いをしていたのが一番分かりやすいし登場キャラを知った時点で絶対やってほしいと思ったこと筆頭だった。パンフレットの豪華版のインタビューでも伊藤かな恵さんは「アフレコの時、アイカツサイドとプリパラサイドの間に唯一私がいた」と発言しているのが面白い。伊藤かな恵さんは2010年代の女児向けアイドルアニメを語る上では絶対に欠かせない声優だなぁ。
珠璃とひびきの絡み関しては薔薇や王族と言ったモチーフ的な要素の繋がりが強いのは勿論なのだろうが、ひびき演じるサイガーこと斎賀みつきさんは、サブキャラの面で言えばアイカツシリーズの常連(※フレンズでダンシングミラージュのデザイナーであるノア・プラネットでハナの所持ドレシアのオーロラペガサスをそれぞれ演じている)である。その中でも原作で珠璃と深く関わりのあったバニラチリペッパーのユニットドレスのデザイナーのムレータ淳朗を演じていたので、この二人の繋がりはそこも要因の1つではと自分は確信している。
瀬名とコスモのデザイナーコンビは声付きでそらみルミナスのドレス制作を担当する展開も意外性がある。両者は短いながらも台詞もある待遇だった。
細かい所では、アイカツサイドのフィッティングルームにプリチケをはめ込む演出がかなりツボだった。着替え周りの演出は前半と後半で両者の演出を逆輸入的に取り入れているのも印象的。
前半はらぁらが「ドリームパレードコーデ」のプリチケのビジョンに向かってフィッティングルームの中で走る→服を上から順番に着替え→決めポーズと言うアイカツお馴染みの演出で着替えている。
そして後半では、アイカツの着替え演出中にめが姉ぇがピンクパレードコーデの解説→あかり「ピンクパレードコーデ!えへ!」と言うプリパラお馴染みの演出であかりがお着替えをする。
素晴らしいとしか言いようがないクロスオーバーお着替えで、まるで違和感がなかった。
背景やEDの一枚絵には原作のサブキャラが両作品サイドから満遍なく登場。アイカツサイドでは西園寺つばきがモブで登場していたのが嬉しい所。当時のちゃおで連載していた漫画「アイカツGOGOGO」の主人公で、テレビシリーズではゲスト参戦のほか、過去の映画やオンパレードといった要所要所でしっかり拾われているあかりジェネ屈指の名モブキャラである。
プリパラサイドではらぁらの物真似という形であじみも拾われているが、ここのらぁらの声真似がめちゃくちゃ上手い。本人かと疑うレベルだった。本作のプリパラサイド渾身のギャグパートなのだが、あかり達にはものの見事にガンスルーされていたのも含めて、両作品の作風がキッパリ出ていてじわじわと笑いがこみあげてくるものがあった。
それぞれの時系列やキャラ選についてだが、「アイカツ」側は前述通りあかり時代のレギュラーキャラのみの登場となっている。厳密に言うと、ビジュアルのみソレイユの3人が登場しているが、いちごの扱いにしては必見の価値あり。喋らずともその存在感のインパクトが抜群すぎた。パイナップル食べたくなる。
パンフレットに記載されているキャラの年齢の部分と、あかりがスターライトクイーンの専用寮(あかりちゃん家)に帰宅する描写から、時系列は最終回より後なのは確定。加えて、ソレイユがスターライトの制服を着て登場しているので「未来へのSTARWAY」より前の時系列だと思われる。冒頭のライブイベントのタイトル的に最終回直後ではなさそう。
プリパラの人数バランスの問題もあってか、原作ではスポット参戦的な位置づけであったあまふわなでしこ及び堂島ニーナからなる関西アイドル組も、サブキャラポジションとなっているのは面白い。あかりジェネ10周年でもこの3人はメインキャラポジションとしての扱いだったし、最新アルバムで新曲も発表されたしで近年関西組の待遇がとても良くなっているのは嬉しいお話。ただ、それでもプリパラサイドは12人いたのに対し11人と人数が釣り合っていなかったりするが、これはののとリサが原作で終始2人ユニットだったから欠けてしまっているのが実情。
「プリパラ」側は前述通り全体的に3期までのキャラで「アイドルタイム」以降の要素は一切なし。劇中で使用しているコーデや楽曲ですらそれは徹底されている。設定上も3期最終回から「アイドルタイム」の間の物語ではないかと推測。アイカツ同様冒頭で開催されているライブのタイトル的に、最終回直後ではなくある程度時間が経過した頃だと思われる。
人数バランスの問題か、3期に登場したアイドルでも設定上登場は厳しいトライアングルや存在そのものがサプライズの塊であるうっちゃりビッグバンズはともかく(コスモは前述参照で、あじみとちゃん子はビジュアルだけ)、ノンシュガーだけビジュアルのみ登場となっていたのが残念だった。申し訳程度にのんは一応登場しているが…これもいちご同様必見。のん助っておま、再来週公開するアニメ映画の中の人同じキャラのネタじゃねーかと思ったのはきっと自分だけじゃないと思いたい。プリパラ界の豪正雄
ライブに関してはプリパラサイドの制作である影響か、基本的には演出周りはプリパラサイドの仕様。全曲共通でランウェイがあり当然プリパラ側の楽曲を歌う際は全て使用されているのに対し、アイカツ側の楽曲ではアーケードゲーム版のファッションショーに当たる楽曲だったトリコロールの「Passion flower」のカバーでのみランウェイが使用されていた。
楽曲の仕様において、原作では見られなかった組み合わせがあったのも本作ならではだろう。例えば、「チュチュ・バレリーナ」は原作ではスミレと凛の二人の楽曲だが、本作ではスミレとそふぃとあろまの三人で歌われている。従って、当然振付やフォーメーションは本作独自のものとなっていた。
「Realize!」に至っては原作で誰一人歌っていたメンバーが存在しない。面子と言う意味ではここが一番衝撃だった。といった具合に、単なるコラボやカバーに留まらず、組み合わせの部分でも原作を知っていれば驚くこと間違いなしである。
終盤のそらみルミナスの手によって発動していた「メイキングアピール」は圧巻の一言。ライブにおけるクロスオーバーの集大成にして最高の盛り上がりを見せてくれる。事実上の「フィーバーアピール」+「最上位レアのメイキングドラマ」と言う最強×最強みたいな組み合わせの圧巻の演出であった。
一方でこれは個人的に特筆事項なのだが、各々のライブの最大の特徴であろうスペシャルアピールとメイキングドラマに関しては極めて限定的な採用となっている。
特にアイカツサイドのスペシャルアピールに関しての使用は消極的で、なんと開幕のあかりとらぁらによる「START DASH SENSATION」のみでしか使用されていなかった。個人的にはここは大きなガッカリポイントであるうえに、このスペシャルアピールは特報の時点ですでに見ることが出来る。開幕からネタバレ
そして自分は特報を見た時からモヤモヤしていたのだが…
その唯一使用されたスペシャルアピールはなんと「キュートフラッシュ」なのだ。
原作で言うキュート属性で合わせたノーマルのコーデで発動することができる。あかりの方はドリーミークラウンのプレミアムレアドレスの「ホワイトスカイヴェールコーデ」なので設定的におかしいのはさておき(※本来ならばドリーミングハート/FEVERドリーミングハートが発動する)、らぁらのコーデのレアリティを参照してキュートフラッシュだったのだろうか。ということは、らぁらの着ている「ドリームパレードコーデ」はアイカツ側だとノーマルのコーデ判定ということなのだろうか?
プリパラ2期で1年かけて皆が手に入れようと必死になった最上位コーデだったのにこいつぁまるで納得いかねぇぞ…!?
まぁ、アーケードゲーム版でも「ドリームパレードコーデ」はメインキャラのデフォルトコーデと同じレアリティのサイリウムレアだったりするが。らぁら側がブランドドレスではない(=ドリーミークラウンのコーデではない)ので、ドリーミングハートが使えなかったのだろうと脳内補完しているが、どうにも腑に落ちない。
もっともアイカツのアニメの場合、アーケードゲーム版でフィーバーアピールが使用できなかった上位プレミアムレアドレスが最上位スペシャルアピールたるフィーバーアピールを出していた事例(※4期終盤のスターライトクイーンカップでのバニラチリペッパーの面々)もあったりするので、今回はその逆パターン(=最上位コーデで下位スペシャルアピールを発動する)といった所か。
こういう感じに、アイカツのスペシャルアピールはプリパラのコーデや設定の部分を参照する場合どうしても煩雑化してしまうのか、意図的にオミットされていたのだと思われる。「未来へのSTARWAY」でもライブ全編でスペシャルアピールがオミットされていたので、令和のアイカツではスペシャルアピール氷河期が突入しているのかもしれない。
個人的にはサイリウムチェンジをするアイカツアイドルと同じノリで、ブランドスペシャルアピールは無理でもユニットスペシャルアピールをするプリパラアイドルが見たかったところ。「トリオフライト」を使うあろまそふぃとか、「キューブカルテット」を使うみかんガァルルとかやろうと思えばできたのではないだろうか。
後、尺やキャラが多い都合上どうしても発生する問題なのだが、ライブの登板率に格差が出ていた部分はどうしても気になった。あかりらぁらを除いてサブキャラは基本2回ライブに登板されていたのだが、アイカツではみやび、プリパラではシオン・ドロシー・レオナ・ファルルの5名が1回のみの登板で終わっていたのが非常に残念。
もっとも、みやびとシオンは作劇上で絡みがあり、ドロシーは劇中のツッコミ役として終始目立っていたので存在感が特別薄かったわけではなかったが、残ったレオナとファルルは作中では存在感が薄め。
レオナに至っては作劇に関係ないからなのか、男である部分にも触れられなければ、ファルルもボーカルドールである部分も拾われずなので不遇気味。
また、みやびはニーナに出番を譲ったと思わしき部分があり(※ニーナが最初に登板される「恋するみたいなキャラメリゼ」のコーデは原作ではみやびが着ていた「グレーテルフラワーコーデ」である)、結果としてニーナの出番が2回となっていた部分は良かったと思うので一長一短な所もあるのも事実。ここであまふわなでしこがそのまま出ていたらニーナが逆に1回だけの登板であっただろうし。23人いる中可能な限りでバランス取ったのは十二分に理解できるので仕方がないと割り切るしかないだろう。
長々と語ってしまったが、逆を言うなら長々と感想や考察語りたくなるくらいどちらも好きだった自分には夢中になる映像がそこにあったのは間違いなかった。
総評
とにもかくにも、「これ本当に公式の作品なのか」に尽きる良い意味でやりたい放題なクロスオーバー決定版。キャラ格差やスペシャルアピールの冷遇具合と気になる点も多々あったが、それ以外の両作品の解像度の高さやいいとこ取りした各種演出周りは、ファンである自分には納得できるクオリティだった。
同時に、これは両作品の近年の展開に通ずる問題点なのだが、ここから両作品を入門するのは極めて厳しいものがある。自分はリアルタイムでファンであったからこそ面白かったという感情が沸き上がるわけだが、片方の作品のファンというだけで果たして楽しめる作品なのかと言うと未知数。極端な話、現行作で本作と関連性が薄い「アイカツアカデミー!」や「ひみつのアイプリ」だけを知る子が興味本位で見たとしても同じ感想が出る気が全くしない。あくまで過去作ファン向けの映画であるという部分は声を大にして言いつつも、極めて高クオリティなクロスオーバー映画として素晴らしい作品だったと太鼓判を押したい。
10年前アイカツやプリパラが大好きだった人には、間違いなく面白いと思えるか何かしら刺さるものがあるはず。
拾いきれなかった小ネタも間違いなくあると思うので、自分はもう一回見に行きたいくらいには素晴らしき作品だった。
10年前のアイカツやプリパラに熱中していた自分にこんな夢のような映画があるぞと伝えたくなるような気持ちにさせられた奇跡が詰まった一作だろう。