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年末最後の掃除を終え、毎年年越し前に見ているホロのカウントダウンライブまで時間がダダ余りしていたので、
2024年最後の一仕事ということで、終盤手前まで読み進めていたジャンプ漫画3作を
一気にラストまで読んで一気に完走しました。
感想を3連続でまとめていきます。当然ながら結末までのネタバレ注意で。
本作をはじめて触れたのは、映画の「呪術廻戦0」が最初でした。
見に行った日は2021年12月27日なのですが、実はこの日はホロライブのリアルタイム配信を人生で初めて見た日と同じ日。
つまり、本作とホロライブはハマった時期が全く同じという奇妙な共通点があったりします。
映画の0→原作当時の最新刊(18巻)→アニメ版1期と2期→原作完結という順番で追いかけていたので原作の19巻・アニメの2期以降はリアルタイムでほぼほぼ楽しんでいました。
一言で表すならば、同誌の先人「ハンターハンター」と「BLEACH」を足して2で割ったような
複雑怪奇な能力バトルもの。
葦を啣む(~18巻中盤)くらいまでは毎巻ワクワクさせられるくらい好きだったのですが、
続く死滅回遊編(18巻後半~)以降は、主にキメラ・アント編以降のハンターのような歪な台詞構成が祟って、
1回読んでも話の内容を理解するのが絶対に無理という読みづらさが非常に気になっていきました。
これは巻数を重ねるごとに顕著となっていき、
毎エピソード頭が痛くなりながらも何度も読み直して何とか内容を理解したような感じ。
自分はハンターも好きなのでこう言った作風そのものに否定的というわけではないのだが、
なまじアニメ版は上手く簡略化して物語を展開しているだけに原作の読みづらさには面食らった。
他にも、精神世界による整合性や時系列を完全に無視したキャラクターたちの独白パートみたいなのも非常に多くなっていき、
余計に何やってるのか訳が分からない物語構成へと覚醒。
それが面白ければいいんですが物語上特に関連性の薄そうな自分語りばかりで尺稼ぎとすら思うくらい微妙な物語演出でした。
最終回に至っては、「終わり良ければ総て良し」と思えれば大体満足出来る自分をもってしても、
その内容がどうでもいい反省会をダラダラダラダラ語っているだけという、
全然終わったなと思えない風呂敷の畳み方で最後までどうしようもなかった。
このような感じで終盤10巻分くらいからは「読みづらい上に全然面白くない」というのが正直な感想です。
最終巻までその印象が変わることなく終わってしまい、
「中盤までは面白い作品だった」という結論になってしまったのがなんとも残念でした。
一応主人公格のキャラたちはほぼほぼ全員生存してハッピーエンドであったこと自体は悪くなかったですが、それだけといえばそれだけでしたね。
好きなキャラは真希と野薔薇の呪術高専の現役JK2人。敵だったら真人かな。
真希は映画の0から好印象だったのだが、彼女の人生が大きく一変した葦を啣むで一気に一番好きなキャラになりました。
野薔薇は渋谷事変の真人戦でもラストの宿儺戦でもここぞと決める爆発力が最高でしたし、
素直に生きていたことが嬉しかったです。
真人はもう中盤の絶大なる壁として君臨した存在感が素晴らしかったです。
作中の戦いでも間違いなく虎杖VS真人戦が最高の名勝負だったと思っています。
アニメ版だと島崎さんの熱演も素晴らしかった。
真人は令和のマンモスマン・ナッパ・ウルキオラ枠
(=組織の首領じゃないけど作中の最大の壁として君臨する絶大なインパクトを持っていた個人的最高の中ボスキャラ枠)
と自分は勝手に呼んでいました(!?)。
テレビアニメ版ではこれいかにして演出するのかなぁというのはその後の楽しみではある。
どう考えてもそのままだと2期までの評判覆しちゃうくらい不評となってしまいそうだ。
前回の「Dr.STONE」の時に語ったが、
「20巻代で完結する漫画は名作」の法則は本作は30巻+1巻(呪術0の読み切り版)で〆だったため適用されず。
まさか世間の作品の評判の割に自分に全く合わなかった作品となってしまうとは、思いもしなかったです。
ちなみに本作の最終巻が2024年最後に読んだ漫画でしたが、
非常に残念な気持ちを抱きながら新年を迎えることになったとさ!!!