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ずっと書きたいと思い続けていたスーパー戦隊マラソンの感想記事を書くぞ!
実は先月見ていた4作前の第9作「超新星フラッシュマン」から毎作完走した感想を書こうと考えていたが、
それ以外の記事やHPの内容をまとめるのに必死だったので第13作目にして四度目の正直の更新だ!
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遡るならば約1年半前、自分が愛用しているサブスクのUNEXTでスーパー戦隊シリーズのほぼ全作が配信開始!というニュースを見たことが全てのはじまりだった。
それまで戦隊やメタルヒーローはTTFCが独占配信していたような状態だったが、
それ以外のサブスクで見られるようになったのは朗報でしかなかった。
まず上記の見放題開始前の戦隊遍歴だが、リアタイではニチアサでの放送に切り替わった第21作「電磁戦隊メガレンジャー」から、現行作(現在は第48作「爆上戦隊ブンブンジャー」)まで全て見ている。
そして、再放送やレンタル等で第15作「鳥人戦隊ジェットマン」から第20作「激走戦隊カーレンジャー」まで完走している。
つまり、第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」から第14作「地球戦隊ファイブマン」までがちょうど全く知らないという感じで、この機会にマラソンのごとく視聴を続けていったのだ。約1年半かけて追いかけて残すところファイブマンのみとなった。
さて、本題の第13作「高速戦隊ターボレンジャー」についてだが、1989年放送という年号が平成に移行しての初の作品となる。
車をモチーフにしたヒーローであり、敵も暴走族を彷彿とする名称の暴魔百族との戦いが描かれる…のだが、車の要素はぶっちゃけここくらいで、どちらかというとメンバー全員が思春期真っ只中の高校生である方が印象深い。
遥かな眠りをささげることに定評のあるOPだって「若さ全開」なんて豪語するくらいだし。
余談なんだが、そこから続く「5人の中に君がいる」ってフレーズはすごく好きで、これまで戦闘のプロ率の高かったシリーズのイメージから、等身大の人間だって戦隊ヒーローになれると位置付けているのは高校生戦隊のターボレンジャーだからこそだよなと解釈している。
本作の日常回はほとんど彼らの通う高校内の出来事で、シリーズは違えど後の「仮面ライダーフォーゼ」に近い作風とも思えた。
ぶっちゃけ、番組名の割にはあんまり車要素ねぇな…?レッドマスクの方がよっぽど車要素あったよな…?(F1レーサー)
っていうのが第一印象なのだが、それは後輩の「カーレンジャー」「ゴーオンジャー」「ブンブンジャー」等々がしっかり本編にも車が関わる要素があるからこそ。後続のイメージが強くて浮いて見えるのかもしれない。
また、サブ要素に妖精も重要だったりするが、これもどこか浮いているというか最後までパッとしなかったかなぁ。
そんな印象もあってか、大変申し訳ないんだがスーツデザインや武器やロボットは全体的にさほど好みではなかった。
特に、後半の合体ロボたるスーパーターボロボは、前作の同ポジションのスーパーライブロボのあのかっこよさは幻だったのかと思うほど、びっくりするくらい動きが全くない不動明王マシンだ。作中では滅茶苦茶強いのに(無敗)全くかっこよくないという不思議なロボットだった。
基地であるターボビルダーも、最終回で敵を封印していた蓋だったみたいな種明かしにもびっくり。しかも建築した博士もその事情よく分かってないという。シリアスな笑いが思わず出てしまう。何だこの巨大蓋。
数少ない好きなガジェットは個別バイクのマッハターボくらい。OPで疾走している映像は非常にしびれる。それでいてレッドターボが歌う爽やかな主題歌に乗せているのが最の高
後、戦隊好きなX時代のフォロワーさんが、本作を見る前にかっこいい必殺技と自分にイチオシしていた、Vターボバズーカのバンクは文句なしのかっこよさ。毎回見ても飽きなかった。ここまで見てきたバズーカ枠だとフラッシュマンの「ローリングバルカン」が個人的に最高だったが、それに並ぶくらい好き。
物語に関しては、「仮面ライダー剣」じゃんと思わず言いたくなるような、2クール目の第14話からが本番。
流れ暴魔ヤミマルという新キャラが魅力あふれる敵キャラで、レッドターボと並ぶ本作の影の主人公だった。
ここまで見てきた敵キャラだと、自分は「ダイナマン」の「ダークナイト」=「メギド王子」が一番好きだが、同率で好きな敵キャラとなったほど。
流れ暴魔という勢力は「デンジマン」くらいから恒例だったりする第三勢力の敵キャラポジションなのだが、過去作とは異なり本来の敵である暴魔百族が霞んで見えるレベルで中盤から圧倒的存在感を放っている。さらにヤミマルは中盤から「流れ暴魔キリカ」という仲間も加え、二人で暴魔百族を一時的に支配してしまうほど強大な勢力となる。
この展開のはじまりを描いた第39話は個人的に本作で一番好きなエピソード。
レッドターボと暴魔百族の首領のラゴーンの二人を、制限時間内にどちらか死なないと脱出できない空間に閉じ込めて殺し合わせるという、流れ暴魔側からするとどっちに転んでも最高のアドバンテージを得られる展開に持っていく流れが絶妙すぎた。しかもその裏には暴魔百族とターボレンジャーの基地をぶつけて爆発させて共倒れにするおまけ付きでマジで抜かりない。結局ラゴーンがレッドターボに敗北して死亡し共倒れ作戦も失敗に終わってはしまう。それでは4クール目は流れ暴魔VSターボレンジャーの最終決戦…とはならないんですよ。ならないんだよこれが!?
レッドターボに殺されたラゴーンはしぶとく生き残っており、ネオラゴーンとして復活して今度は逆に流れ暴魔側を策にハメていくんだが、まさに逆襲と言わんばかりの展開で、ここからのラストバトルはもう目が離せなかった。
また、レッドターボは流れ暴魔は同じ人間なんだと主張し続けていて、倒すのではなく分かり合おうとする展開も素晴らしい。
最終的に流れ暴魔の2人は戦死しないで改心させるという幕引きとなった。最後まで信念を貫くレッドターボがお見事すぎる〆だったね!
・・・が、こうまとめていると分かるように、ターボレンジャー側に自分はそこまでの好感度がない。
強いて好きなポイントを挙げるならば、前述のレッドターボの最後まで諦めずに流れ暴魔と分かり合おうとした姿勢と、愛機ターボトラックに大きな執着を見せるブラックターボの印象が強かったくらい。良くも悪くも自分は流れ暴魔のドラマが刺さったという感じなのだが、これは前述のダイナマンの4クール目のダークナイト登場からのメギド王子の逆襲が好きだったのに既視感だった。ヤミマルの存在が自分の中の評価の全てだったのだ。
総じて、終盤の怒涛の展開は最高ではあったものの、全体的にヒーロー側の魅力が自分の中では圧倒的に足りなかったなぁというのと、ヤミマルのいなかった序盤がかなり退屈だったという部分で、可もなく不可もない好感度といった所だった。
生き残ったヤミマルとキリカがその後どうなったのか考えるだけで飯が上手くなる。ヤミマルによるヤミマルの為の作品でしたとさ。
ここまでのスーパー戦隊番付
ゴレンジャー
>>(超えられない壁)>>
ダイナマン=フラッシュマン
>バイオマン=チェンジマン=ライブマン
>バトルフィーバー=デンジマン=ゴーグルV=マスクマン=ターボレンジャー
>>(超えられない壁)>>
サンバルカン>ジャッカー
ラストのファイブマンは果たしてどの位置になるか…!?
戦隊熱がすごぶる高いのでファイブマンまででゴールと考えていたが、ジェットマン以降も見たくなった。
でもなぁ、メタルヒーローも見たいしなぁ~…
時間がいくらあっても足りないんだぜ。多分ファイブマンもこんな感じで感想まとめる予定(予定は未定)