SIN Vol.6「FINAL FANTASY(ピクセルリマスター版)」を遊んだ

 

 正月の自分の恒例行事だったりする耐久ゲーム攻略。
 去年はPS3の「テイルズオブエクシリア2」を3日かけて遊んでましたが、
 今年はsteamのピクリマ版FF1を1月4日に半日かけて攻略しました。

 FF1は、3DSと携帯電話に移植されたもの以外の過去のバージョン(FC・WSC・PS・GBA・PSP)は全て1周ずつ遊んでいます。個人的にはGBA版が至高で、
 最後に遊んだのはPSP版なので約15年ぶりのプレイになります。

 

 パーティーは、モンク・モンク・シーフ・赤魔術師
 回復が絶望的な組み合わせってなんだろうで戦士と白をまず外して黒と赤で迷い、
 魔法の面で実質黒の下位互換の赤を選択。名前はホロライブゲーマーズがちょうど4人だったのでそこから取りました。
 とにかくハイポーションや赤のケアル系が生命線になりそう…と思っていたのですが、
 主にモンクの火力が最初からインフレ気味で、シーフも殴ることしかほぼできないこともあり、
 回復する間もなく敵を3人がかりで次々とぶん殴って葬ってくれる大健闘ぶりでした。
 赤と忍者(シーフの上位ジョブ)は黒魔法が使えるので、
 攻撃バフのストライや攻撃回数バフのヘイストをモンクに唱えて殴る戦法
 を確立した中盤以降の道中はもっと楽になりました。


 鬼門だったのは序盤の沼の洞窟の固定シンボルのピスコディーモン×4とラスボスのカオスくらい。
 前者は必勝法でお馴染みの赤のサンダラで切り抜けましたが、
 カオスに関しては間違いなく全バージョン中ダントツの最強の実力で何度も敗北しました。
 GBA版以降で跳ね上がったHP2万をそのまま引き継いでいるのに、
 こちらがそこまで削る手段が非常に限られているうえに、
 頑張って削ってもケアルガ(9999回復)水の泡なんてのもざらという地獄。
 ドラクエのボスのような行動パターンが定型ではないため、運も大分絡んでくるのも中々に辛い。
 あまりの桁違いの強さに調整ミスのようにも感じますが、
 前述の攻撃バフ系の黒魔法やGBA版から追加されたキャラバンで売ってるドーピングアイテムを駆使して、
 スーパーモンクのおかころ二人の火力を極限まで上げて…

 最終的に一発7000ダメージ×3を叩き出す脳筋ごり押し戦法で何とか勝利しました。
 中途半端なバフ状態で殴ってもケアルガが使われる可能性があるために3ターンほど何とか耐えきるHPは必須で、
 結果として最初の到達時点ではレベル50でしたが、最終的には67まで上げて勝利。
 ラスボス戦だけ異様に沼るという歪なゲームバランスでした。

 クリア後は未解除の実績が宝箱回収率100%・モンスター図鑑埋め・全実績コンプリートの3つだけ
 だったので、全て埋めました。宝箱は全体マップで回収率が全部表示されてるから非常に楽。

 モンスター図鑑も低確率で出現するモンスター以外はほぼ遭遇していたが、
 一番大変なのは浮遊城のティアマットが出てくるマップで1%の確率で登場する隠しモンスター「デスマシーン」
 ティアマット戦時点で戦うとかなりの強敵だったりする隠しボスモンスターのような存在で、
 後の「SaGa2 秘宝伝説」の「はにわ」の走りともいえるかも。
 PSP版だと追加された隠しダンジョンで沸くようになっていた記憶だが
 この時はレベル99も目指してレベル上げ作業も兼ねていたのでレベル89の状態で遭遇しまして瞬殺でしたが…w

 

 結果、クリアから1時間ちょっとで回収完了で、約15時間で完全クリアとなりました。

 

 過去のバージョンと比較して本作を説明すると、
 ゲーム仕様は追加ダンジョンや隠し武器をオミットしたGBA版やPSP版をベースにしつつ、
 FC版の仕様が多く戻ってきた昔懐かしの要素を折衷した新鮮なリメイクだった。

 FC版のBGMに差し替えたり、ドット絵風フォントに替えたり、ブラウン管画質にしたりと、
 可能な限りでFC版の雰囲気に近づけているこだわり自体は決して悪くない。
 特に、クラスチェンジ後の等身の上がったグラフィック
 1度目のリメイクであるWSC版以降廃止されていたこともあり、あまりにも懐かしくて感動すらしてしまったほど。
 しかし、これは実質初リメイクであったFF3以外の5作共通の批判ポイントなのだが、
 単純な前バージョンから大幅なボリュームダウンでゲーム内容が悪い方面向けに別物になったのに、
 旧スマホ版を全作販売終了したのはあまりにも勿体なさすぎる。
 「サガフロンティア」のリマスター版のように、追加要素のオンオフの切り替えができても良かったと思う。
 後続タイトルが逼迫した発売スケジュールだったことやFF6までの6作品を同じゲームエンジンで開発したことを
 売りにしていたこともあり、難しかった事情もあるのは十分に理解はできる。
 初見の人には両方のリメイクが同時に販売されていればただややこしいだけだろうし。
 だがしかし、あまりにも痒いところに手が届かないリメイクという気持ちだ。

 ピクセルリマスターの仕様全般に大きな不満もあるのだが、名作はやはり名作だったと再認識して好感触だった。
 3D化したFF以降しか知らない人にも是非手に取ってほしいと思えるポテンシャルは間違いなく秘めている。
 FF2以降も是非攻略したい。FF6までの制覇を今年の目標の1つに挙げたくなった。


2025年01月09日